残すところなので、自分の将来のためにも
残しているというご理解を。
きょう、前職で出会ったある人にメールをする
機会があった。
退職して初めてのメールで、「実は退職したん
ですょ、てへ」的な軽いニュアンスで書いた
のだけど、相手の方は「その節は、美味しい
コーヒー、ありがとうございました」と、丁寧な
返信をくれた。
私は、コーヒーをめったに飲まない。
自分が飲まないから、お客さまに入れていた
あの頃、「おいしく入ったかなー」といつも
気に掛けていた。
カップを温めながら、「この人は濃いめが
好き、この人は薄め」。自慢ではないが、
一度たりとも手を抜いたことはない。だって、
もてなすってそういうことでしょ?
お客さまや飲む人がそこまで知る由もないの
だけど、私の入れた一杯のコーヒーを、今も
覚えていてくれる人がいる。
人の心を動かすというのは、そんな小さな
きっかけなのかもしれないね。
翻って考えると、ほんの小さなできごと、言動、
執筆でも、ひとの記憶に残ることがあると
いうこと。
私は今もあの頃のように、一杯のコーヒーを
入れているだろうか。
そんなことを思う、桜が散りはじめた4月の夜…
なんちゃってー!!