●博士の愛した数式
映画にもなりましたね。ところどころ出てくる数式の話
はちょっと難しくてすっ飛ばした感がありますが、
なんかとっても心に染みる良いお話だった。たぶんまた
読み返すと思う。
文庫の表紙の、インクのにじむようなデザインも綺麗
だし、博士のイメージが映画の影響で完全に寺尾聰さん
だし、なんとなく淡い恋心っちゅーか、女性向きだねと。
●黄色い目の魚
10歳の子供、その親、取り巻くお友達の物語です。
湘南を舞台に子供達が成長していくお話。高校生
までが描かれますが、章ごとに主人公が変わります。
でも、それが繋がっているんだな。
この本は夏に、ご不幸があって藤沢へ行く道中で
購入し、往復で読みきりました。ちょうど湘南と
いうところと藤沢がリンクして、すーっと物語に
入っていった感じ。長い小説なんだけど、さらっと
読めます。
●神様からひと言
大手広告代理店を、喧嘩して辞めた主人公が
転職先で送る日々のお話。上しか見ていない
したたかな上司が主人公の手柄を横取りしようと
したり、同僚が自殺してしまったり、働く身として
は色々考える内容もありますが、著者の云いたかった
「死ぬな」というメッセージが、心に染みて、
涙が出ちゃうのょ。
●チルドレン
自分を中心に世界は回ってると信じて突き進む
大学生とその周りの人のお話。無責任に楽しめる感じ。
閉店ギリギリの銀行に滑り込んだら銀行強盗に遭っ
ちゃったり、なんとその犯人は!!楽しい展開です。
大学を出て社会人になる、その先も書いてあって
「こんな人たちが、そばにいるかもしれない」と
思うお話です。仙台が舞台だったと思う。