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2012年05月31日

谷川俊太郎さん・広瀬弦さん・原田郁子さんに聞く、絵本アプリ「まり」の世界

とらこ氏1歳8カ月。近ごろ単語が少しずつ出るように
なり、絵本を指さしては「ぅわんわん」「にゃーにゃー」
「ちょうちょ」などと元気に声をあげています。

とらこに、どんなふうに絵本を読んであげば良いか…

そんなことを考えていた近ごろ、キャリア・マム
から「絵本アプリ『まり』であそぼう」という
イベントの案内をもらいました。

▼キャリア・マム
http://www.c-mam.co.jp/

「絵本アプリ『まり』」は、詩人の谷川俊太郎さん・
絵本作家の広瀬弦さんによるベストセラー絵本「まり」
にミュージシャンの原田郁子さんが朗読とBGMを
手がけたiPhone/iPadアプリ。

今回のイベントは、紙の絵本の原作者お二人とアプリ
版に参加した原田さんの制作秘話が聞けるイベント
でした。

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というわけで、3人のお話を中心にレポートします。
ちょっと長くなりますが、貴重なインタビューなので
ぜひ読んでみてください。

もともと紙の絵本「まり」は出版元の日本出版販売
株式会社が「赤ちゃん向け絵本を作りたい」と
詩人の谷川俊太郎さんに相談してできた
「あかちゃんから絵本」シリーズ1作目の作品。

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当時を振り返る谷川さんによると「赤ちゃん向けの
絵本は難しいよ。しつけなど、大人の下心みたいな
ものを捨てて作ろう」と考えて生まれたシリーズ
だそう。

たしかにあかちゃんって、色だったり形だったり、
親の想像もつかないものが好きだったりします。
「まり」もあかちゃんが興味を持つ絵柄と色、声を
出して読んだときの反応が良いのです。

そんな「まり」がアプリに。とらこが生まれてから
私もチェックしていますが、iPhone/iPadの絵本アプリ
は毎年少しずつ増えている印象です。

「まり」は“よむ”と“あそぶ”2つのモードが
楽しめるアプリ。どんな作りになっているのでしょう。

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大人と子どもの世界は違う
朗読とBGMを担当した原田郁子さんの音作り秘話
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「よむ」モードではクラムボンなどでもご活躍の
原田郁子さんの朗読とBGMが楽しめます。「ころん」
「ぷか」といった谷川俊太郎さんならではのクスっと
笑ってしまうような文が、原田郁子さんのほんわか
とした声で読まれます。

音作りの様子について、原田さんは「最初の録音では
朗読が早すぎた。大人と子どもの世界は違うと思った。
そこで携帯電話に入っていた知り合いの子どもの写真
を見ながら録音することにした」といいます。

「BGMは、はじめは歌でと考えていたがアプリの動き
を見るうちに、子どもがどこで終わりにしても良いよう、
音楽にすることにした。お茶碗を箸で叩くような音を
使って、リズミカルに表現した」と話していました。

そんな原田さんの音作りについて谷川さんは
「音も声も控えめなところが良いよねぇ」とコメント。
耳に心地よい朗読とBGMは大人もいやされるのでした。

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4つの「まり」と自由にあそぼう

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アプリ用に「まり」を追加で描きおろし
広瀬弦さんのコダワリとは
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「あそぶ」モードでは、紙の絵本に登場する黄色の
「まり」以外に3つのまりが描き下ろされ、好きな
色や形の「まり」を転がしたり引っ張ったりと自由に
動かすことができます。

広瀬さんは「追加で描くまりは、黄色のまりとは
表情を変えよう」と提案し作画、中でも一番
こだわったのは色だそう。

デジタルで表現される色を、実に5回も修正して
完成したアプリ。谷川さんも「4つのまりの、表情
の違いが良いじゃない」と紙の絵本からデジタル
になって仲間が増えた「まり」の世界に太鼓判を
押します。

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読んで、さわって
3人の作者とデモンストレーション
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今回のイベントの会場は青山のクレヨンハウス
でした。地下1階のカフェスペースに親子連れが
満員。アプリを実際に体験してみようということ
で、まず「よむ」モードから、原田郁子さんの
生の朗読を聞きましょうという司会者の案内に、
原田さんから「せっかくなので皆さんで読みましょう。
わたしのあとに続いて」と提案があり、会場の
お母さんだけでなくお子さんも「まり」「ころん」
とみんなで楽しく声をあげました。

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次に「あそぶ」モードでは作画担当の広瀬さんが
iPadでまりを動かし、その動きに文を担当した
谷川さんが即興でアテレコをし、みんなで聞く
という、とても貴重な体験をしたのです。

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スクリーンに映し出される「まり」の様子に
興味シンシン!

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電子版の絵本について
谷川俊太郎さんが思うこと
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司会者から、こんな質問がありました。
「今後、デジタル絵本が普及することによって、
親から子への読み聞かせが減るのでは?」

絵本アプリの多くは、朗読をしてくれて、子ども
が一人で遊ぶこともできる作りになっています。

それに対し、谷川さんは「心配しても仕方ない。
電子絵本はまだ未発達の分野。紙の絵本と違って、
いくらでも枝分かれして物語が進んでいくところが
面白い。むかしレーザーディスクが登場したころ、
デジタル絵本に挑戦したことがあったが、当時は
技術が追いつかなかった。これからは教育にも
使われてゆくと良いと思う」といいます。

そして力強く「紙の絵本はなくならない」とも。

原田さんも「デジタルに表現できたら面白いこと、
いろいろな可能性がある。電子絵本になっても、
親と子が一緒になって遊ぶのが良いと思う」
と賛同。

デジタル絵本についても「ウエルカム」という
のが三人の共通した意識のようです。

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多くの絵本を手がける、谷川俊太郎さんに聞く
読み聞かせのコツ
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では実際に、親が子にどう読んであげたら良い
のでしょう。谷川さんは「スキンシップを取り
ながら読むこと」とアドバイスをくれました。

また、「読む人が夢中になって楽しんでいると
子どもも喜ぶ。抱っこして同じ目線の先に本を
置くことが大事。できれば内容を暗記して、
途中からストーリーをでっち上げたりすると、
より楽しい」と、読む側も想像力を働かせる
工夫が必要だとも。

たしかに、子どもは親の様子をよく見ています。
親が楽しそうにしているとワクワクとした表情で
寄ってくるし、読み聞かせのときも、そうした
演出が必要なのですね。

多くの絵本を執筆・翻訳してこられた谷川さんの
言葉に、なるほどなぁと、わたしはウンウン
うなずくのでした。

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おやつ。「クレヨンハウスオリジナルクッキー」
と「梅とはちみつのジュース」

さて、とらこはというと、終始おとなしく
していました。というのもイベントが15時
半からだったので、ちょうどおやつの時間に
なるようにしたのです。

会場でテーブルつきの幼児イスを用意して
もらい、そこに座らせて持参したバナナや
おせんべいなどを食べさせました。

食べるのに飽きたかなと思ったら、すかさず
カメラのレンズキャップを渡したり、ペンを
持たせたり。興味のあるものを用意しておく
のが良さそうです。

ただ、そんな心配もいらないほど、スクリーン
に映し出されるアプリの様子を食い入るように
見つめていた とら。

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実際にiPhoneでアプリを体験させてもらうと、
興味を持って手を伸ばしていたのが印象深かった
です。子どもは正直で、楽しいものはわかるのよね。

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最後に、アプリの紹介動画があったのでYouTubeを
貼っておきます。



ほのぼのした朗読と音楽、「まり」の色と動きに
大人でも癒されること間違いなし。長く楽しめる
アプリだなぁと思いました。



まり - NIPPON SHUPPAN HANBAI INC.
まり - NIPPON SHUPPAN HANBAI INC.








posted by りすきぃ at 02:25 | 子連れランチ・外食・おでかけ
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